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オタマジャクシ (戯曲)

オタマジャクシ 1982年頃のもの

   人物  武田(教師)
       野村(母親)
       田中(母親)
       山下(用務員)

   放課後の小学校の教室 野村が入ってくる

野村 先生、どうも。子どもがいつもお世話さまでございます。

武田 ああ、野村さん、ま、こちらにどうぞ。(椅子をすすめる)。

野村 うちの子が何か?

武田 あやちゃんには困ったもんですよ。なぜかいつもボーっとしててですね。私の話なんかろくに聞いてないんじゃないですか。

野村 はあ。

武田 なにしろ、忘れ物が多いです。あの表を見てください。忘れ物の回数の表なんですが、真ん中にひとりだけピョンと出てるのがあるでしょう。あれがあやちゃんです。ああいうふうに表にしてみんなの前に貼りだしたら、本人少しは気にするだろうと思ったのに一向にダメです。宿題も一度もやってきたことがないんですよ。

野村 ええっ、宿題が出ていたのですか?

武田 もちろんですよ。だめですよ、もっとよく監督していただかなくては。宿題だって忘れ物だって本人任せにしておいてはちっともよくなりません。こういうところから落ちこぼれになっていくんですよ。学校で努力することは無論ですが、家庭でももっときびしくしていただかないことには困るんですよ。

野村 どうもすみません。うちはとうちゃんがいないし、私が仕事を持っているので、忙しくてついそのへんは本人に任せきりで・・・。少し時間がある時は、普段かまってやれない分もおしゃべりしたり遊んだりしたいものですから・・・。それに、あやは宿題のことなど何も言わないので、てっきり出ていないものと思っていました。忘れ物もそんなにひどかったなんて。

武田 困りますね。もう少しお子さんの学校生活に関心を持っていただかないと。

野村 はあ。でもうちでは上の子の時もそんなふうで結構なんとかなりましたし、2年生にもなっていちいち忘れ物のことまで言うのもちょっと・・・。それにこういうことは忘れ物をした本人が困って、それで自覚して直そうとするしかないように思いますが・・・。(あまり気にしていない様子)。

 (考える間)

武田 以前私が受け持ったクラスのお母さんに、こういう人がいましたよ。子どもの自主性を育てるため、まず時間割は子どもにそろえさせるんです。そして子どもが寝てからお母さんが点検し、足りない物があれば入れておくんです。名案でしょう?

野村 はあ、

武田 お宅でも実行なさったらいかがですか。

野村 でも・・・。

武田 迷惑するのは私なんですからね。

野村 はい。

武田 それとあやちゃんは自分のこともできないくせに、人の世話ばかりやきたがるのも困ったものです。石井君、ご存じですよね、知恵遅れの子です。あの子が1年生の時からあやちゃんの隣の席で、席替えの時、あやちゃんと離れたくないと泣くんですよ。それで仕方なく今も隣にしていますが、あやちゃんは自分のことをしないで、石井君になんだかんだと世話をやくのです。私としてはまず自分のことをきちんとできるようになってもらいたいんですよ。

野村 先生のおっしゃることもごもっともですけど、友だちの世話をやくのはあやのいいところだと私は思うんです。ボーっとしてるとこも考えようによっては、あくせくと点数とか忘れ物の表のことを気にするよりおおらかでいいと思うんです。私はあやのボーっとしてるとこがまわりの人をほっとさせることもあるんじゃないかと思っているんです。

武田 お母さんがそんなふうだから、あやちゃんがいつまでたってもよくならないんですよ。なんといってもこの世は競争社会ですからね。のんびりしてる暇はありませんよ。

野村 でも・・・あやはボーっとしてますけど、よく気がつくとこもあって、私が帰るまでに洗濯物をたたんでおいてくれたり、上の子と二人で茶碗を洗ってくれたりするんですよ。

武田 それもいいですが、まず自分のことをきちんとできるようになることが先ですよ。それからお宅には毎日のように子どもたちが何人も集まっていますね。お母さんがいらっしゃらないのに、何かあったら大変じゃないですか。何人かの人から苦情が来ていますよ。大人の目の届かないところに集まって悪いことでも覚えたら大変だって。

野村 本当ですか。苦情が来ていたんですか。

  突然、田中が入ってくる

田中 先生、あのオタマジャクシですけど、困るんですよ。

武田 は? 今ちょっと面談中なんですけど。

田中 あ、失礼しました。でも、あの・・・。

野村 私はかまいませんからどうぞ。

田中 すみません。うちは生き物は飼わない主義なんですよ。私は忙しくて面倒をみる暇なんてないし、こどもはほったらかしでしょ。やれエサをやれ、水をかえてやれと小言を言うと、主人がうるさいとおこるし。でも学校から持ってきたものじゃ捨てるわけにもいかないし。オタマジャクシの観察なんて学校でやればいいことじゃないですか。子どもの勉強のことは学校にお任せしてあるんですから。

武田 それは心外ですね。あれは今年からの新しい実践なんですよ。このあたりは東京でも緑の多い方ですが、それでもオタマジャクシなどはもう見ることもありません。うちの学校の子どもたちはオタマジャクシも見ずに育つわけです。それじゃあ理科教育の面からも情操教育の面からも大きなマイナスです。それを一挙に解決するすばらしい実践でしてね。あのオタマジャクシ、どうしたと思います? (得意そうに)

田中 さあ・・・。

野村 どうしたんですか?

武田 この学校に多摩の奥の方から車で通っている先生がいるんです。その先生に、毎朝取れたてのピチピチしたオタマジャクシを運んできてもらっているのです。それを学校の池に放し、子どもたちに自由に採集させるんです。オタマジャクシが住む自然環境の失われてしまった都会の子どもたちに、採集する喜びと観察する喜びを味わわせてやる。どうです、すばらしいでしょう。もちろん子どもたちは大喜びですよ。

野村 (立つ)まあ、そういうわけだったんですか。うちの子は大喜びで、またオタマジャクシを取るんだっていって、今、私と一緒に来たんですよ。本当にいいことをしていただいて・・・。

武田 今、一緒に来たってどういうことですか?

野村 だから、オタマジャクシを取りに。

武田 なんですって! (あわてて窓から外をのぞいて)あっ、いる、いる。まったくなんていうこと! ちょっと、そこの子どもたち! 勝手にオタマジャクシを取ってはいけません! そんなことをすると校長先生に叱られますよ。(野村に)お宅のあやちゃんと石井君です。

野村 でも先生、先生は子どもに「自由に取っていい」っておっしゃったんじゃ・・・。あやはそう言ってましたが。

武田 「自由に」と言ったって、放課後まで勝手に取っていいとは言ってませんよ。そんなことさせたら、池がメチャクチャになってしまいますよ。池の中に入ったり、まわりに植えてある草を踏みつけたり。そんなことさせるわけないでしょう。

野村 はい。(坐る)

武田 「自由に」というのは、授業時間中、担任がついている時に限ってですよ。決まってるじゃないですか。それを自分の都合のいいように拡大解釈して放課後まで勝手に取るなんてお宅のあやちゃんくらいのものですよ。石井にまで知恵をつけて。

野村 はあ、どうも申し訳ありません。

田中 先生方が教育に熱心なことは大変結構でありがたいことなんですけど、それを家庭にまで持ち込まれるとちょっとね、困るんですよ。

武田 (外を気にして退場)

野村 あら、いいことじゃありませんか。カブトムシだってデパートで1匹いくらで買う時代でしょ。そんな時代にとにもかくにも自分の手ですくったオタマジャクシを飼えるんですから。

田中 そうかしら。でも、うちなんか狭いマンションに親子4人で暮らしてるでしょ。オタマジャクシを飼うっていったって大変なのよ。置く場所だってないし、うちは下の子がまだ小さいものだからいつひっくり返すかわからないし。それにオタマジャクシだってかわいそうだわ。あんな小さいビンに入れられて。カエルになったって放す池もないのよ。

野村 そうねえ、でも犬や猫はとても飼えないんだから、せめてオタマジャクシぐらい飼ってやりたいじゃない。それにこのあいだ話題になったでしょ。缶詰入りのメダカ、あんなことするよりずっといいわ。たとえ多摩から持ってきたオタマジャクシでも、自分の手で取れるんだから。

田中 缶詰入りのメダカって?

野村 酸素をたくさん入れた缶詰にメダカを入れて売り出したのよ。2、3日は生きているんですって。

田中 まあひどい。

野村 小さい時からそんなものを見て育った子どもはいったいどんな大人になるのかしらね。なんだかこわくなるわ。

  用務員、入ってくる。いつのまにか、武田、戻っている。

用務 すみません、武田先生。子どもたちがプールに入ってオタマジャクシを取っています。私が注意してもきかないのでお願いします。

武田 なんですって! オタマジャクシはちゃんと池で取らせてやっているのに。ちょっと失礼しますよ。(走り去る)。

野村 (去ろうとする用務員を引きとめて)すみません、プールにはオタマジャクシがいるんですか?

用務 たくさんいますよ。いくら禁止しても子どもたちが取りたがってね。先生方の目を盗んでは柵を乗り越えて入り込むんですよ。

野村 まあ、先生がせっかく苦心して池にオタマジャクシを放しているのに・・・。

用務 そうですけど、なんだか変じゃありませんか。プールにはオタマジャクシがたくさんいるのにそれを取るのは禁止して、わざわざ遠くから運んできて池に放すなんて。私には学校の先生のなさることはどうもよくわからないですよ。今度、ほら、あの校庭の隅に小さい土手みたいになっているところがあるでしょう。子どもたちがすべりおりたりして遊んでいる姿をよく見かけるんですが、あそこを一面の菜の花の咲く土手にするそうなんです。それで私たちが土をならしたりなんだりしているのですが、確かに花いっぱいの学校にはなりますが・・・。校長先生が花が大好きなんですよ。桜の咲く時季には校庭の桜の木がよく見えるように校長室の机の位置を変えるくらいで・・・。まあそれはいいんですが、土手を菜の花畑にしたら子どもたちが遊べなくなってしまいます。

野村 まあ、そんな話があるんですか。

田中 ほら、あのプールと体育館の間に新しく木をたくさん植えて石のベンチなんか置いたところができたでしょう。うちの子なんか、いつもあそこでドッジボールをしてたのに、あれができてからできなくなったってボヤいてたわ。

用務 あそこは武蔵野の雑木林の面影を残すとかで、緑化対策の一環らしいですよ。

野村 武蔵野の雑木林の面影!

田中 そんなあ! どうせならそんな小手先のことしないで、学校の隣にあるあの雑木林を買い取ったらいいじゃない。本物があるんだから。

野村 あそこ、佐藤さんの土地でしょ。この辺の大地主の。すごいわよね、広いのなんのって。

用務 本当ならああいう所を開放して子どもたちを遊ばせてくれればいいんですが・・・。

田中 佐藤さんなんて、駅前と学校の裏のと、二つもマンション持ってるんでしょ。あの林くらいドーンと区に寄付しないかな。

野村 ダメダメ。うちの子がちょっと入ったくらいで大声で怒鳴るんだから。今にまたマンションでも建てるんでしょうよ。

武田 (戻ってくる) どうも失礼しました。

用務 では私はこれで。(去る)

武田 あれほどプールに入ってはいけないと言っているのに、ふとどき者がいましてね。野村さん、そのなかにまたあやちゃんがいましたよ。まったく女の子とも思えませんよ。

野村 申し訳ありません。先生にご迷惑ばかりおかけして。

田中 本当にしょうがないわねえ、ホホホ・・・。

野村 でも先生、うちの子の弁解するわけじゃないんですけど、プールにオタマジャクシがいるなら、どうしてそれを取らせないんですか。プールを開放してそこで取らせれば、わざわざ遠くから運んでくる必要ないんじゃありませんか。(素朴な疑問)

武田 プールを開放するですって! (非難するように)

野村 いけませんか?

武田 いけませんよ。第一、危ないじゃないですか。オタマジャクシに夢中になっているうちにプールに落ちておぼれでもしたらどうするんです。

野村 はあ。

田中 プールの水を子どもの膝ぐらいまで減らしたらどうですか?

武田 それはだめです。あれは防災のために冬でもいっぱいに水を張っておかなければならないのです。

野村 今、思い出しましたけど、私の通っていた小学校では夏が終わるとプールに魚を放して、次の年の夏、プールの大掃除をする前に釣り大会をやっていました。うちに釣りざおのある子はそれを持ってきて本格的に釣るし、私みたいのはそのへんで拾った棒に糸をつけて釣りのまねして・・・。それだけでも楽しみでした。

田中 私の学校ではいかだを組んで、プールで進水式をやりました。山の中の学校だから丸太なんか豊富にあるんです。

野村 やっぱり昔はのどかだったわね。

田中 今は子どもがケガでもしたら責任問題ですもの。先生方も気を遣われて大変でしょう。

野村 でもオタマジャクシぐらい取らせてあげてもいいのでは・・・。

武田 とんでもない。集団生活をしている以上、集団を統率するための規律というものが必要です。プールは泳ぐためにあるのです。それをオタマジャクシを取るために開放したりしては、その規律をくずしてしまうのです。何か一つでもはめをはずすと、子どもたちに気のゆるみができ、際限なくだらしなくなるのです。

野村 でも、プールにオタマジャクシがいれば、入って取りたくなるのが子ども心じゃないでしょうか。

田中 野村さん、あなたがそんなふうに寛大だから、あやちゃんがお転婆になるのよ。

武田 いや、田中さん。お宅のヒロシ君にももう少しケジメというものを教えていただきたいものですね。心にけじめをつける一番の基本は何かわかりますか?

田中 さあ。

武田 あいさつですよ。朝のあいさつ、おはようございます、人になにかしてもらったら、ありがとう、職員室に入る時は、失礼します、謝る時はすみません。略して“オアシス”です。

田中 “オアシス”?

武田 おはようございます、ありがとう、失礼します、すみませんの頭をとって“オアシス”ですよ。あいさつは人間関係の潤滑油、非行防止対策でもあります。あいさつは小さいうちからきちんとしつけなくてはいけません。先月の学校だよりに書いたんですが・・・。

野村 ああ、そう言えば・・・。確か“オアシス運動”・・・。

武田 そうです。「学校に広げようオアシスの輪」(と標語を読む)。提唱者は私です。毎朝、先生方が交代で校門の前に立ち、朝のあいさつ運動を始めたんです。さわやかな「おはようございます」は一日の活力を生み出し、先生と生徒の心のふれあいにもなります。ところが田中君はいつも友だちとふざけながら石なんかけるのに夢中になっていたり、ダンゴ虫をつかまえたといってはあいさつもなしにとびついてきたり、困ったものです。野村さんとこのあやちゃんも同じですよ。

田中 どうも、先生にお世話ばかりかけて困った子です。うちに帰ったらよく言い聞かせますので。

野村 でも先生、そういう時は先生の方から「おはよう」と声をかけてくだされば、あやはちゃんとあいさつを返すと思うんですけど。

武田 野村さん! あいさつというものは目下の者が先にするものですよ。子どもの方からあいさつするのが当たり前です。

野村 はあ。

武田 いいですね。もう繰り返しませんが、今日お話ししたことはこれから十分注意するようにして下さいよ。子どもが非行化してからでは遅いんですからね。野村さん。

野村 はい。

武田 ヒロシ君の方もよろしく。

田中 はい。

武田 では、私はまだ仕事がありますので。

野村 どうもありがとうございました。

田中 これからもよろしくお願いします。

  二人、「失礼します」などと言いながら去る。

武田 まったく、子が子なら親も親だわ。(ひとりごと、仕事にとりかかる)。

用務員、入ってくる。

用務 武田先生、失礼します。今、青木先生から電話がありまして、オタマジャクシを取りにいって、石につまずいて足をねんざして、明日は学校に来られないそうです。オタマジャクシも届けられないからよろしくということです。

武田 なんですって! 困るわねえ。明日は理科のあるクラスが4つもあるのに。先生方もそのつもりでしょうし。どうしよう。(間)

そうだ、いいことがある。山下さん、プールのオタマジャクシをすくって池に移して下さい。プールにはたくさんいるから。

用務 でも先生、プールに入ることは禁止しているのに。

武田 そんなことはかまいません。子どもたちももうみんな帰ったでしょう。

用務 でも・・・。

武田 いいから、私が許可するから早くしてください。

用務 はい。(去る)

武田 これで明日はひとまず安心だわ。青木先生のねんざはどの位悪いのかしら。早くよくなってもらわないと、プールのオタマジャクシじゃすぐ底をついちゃうわ。(仕事に戻る)

 でも、さっきのいかだの話、あれはおもしろいわ。卒業生の共同制作にでもやってみたらどうかしら。今年はうちは理科教育研究指定校だから、「水に浮く乗り物」とかいうテーマでやれば注目を集めるかもしれない。去年は隣の第一小学校が社会化研究指定校で、校庭に竪穴式住居を作って新聞に載ったから、うちの学校も何か目新しいことをしないと。プールに浮かべるということには危険もあるけど、なんといってもユニークだもの。そっちは万全の策をたてて・・・。そうだ、教務主任の伊藤先生、まだ残ってるかしら、早速相談してみよう。

 幕
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by lumokurago | 2011-08-16 17:44 | 昔のミニコミ誌より

東京新聞、半分だけがんばる?

 今日の東京新聞、筆洗はよいです。

昭和十七年、陸軍三二師団に入営した俳優の故・池部良さんは見送りに来た父から、憲兵に聞こえそうな大きい声でこう言い聞かされた▼「この戦争は、得体(えたい)が分んねえんだ。俺なんかにでも納得できる戦争なら、お前にも死んで来いと言えるが、得体が知れねえで、ただ天皇のために奉公しろったって、そりゃ聞えませぬ伝兵衛さんだ。江戸っ子の律義を、こんなことに使うのはもったいねえ。弾丸(たま)が飛んで来たら除(よ)けろよ」▼父鈞(ひとし)さんは風刺漫画の第一人者としても知られる著名な洋画家。父の顔を池部さんが見つめると「雪が目玉に入りやがって」と頬を伝い落ちる涙を手のひらでぬぐったという(『江戸っ子の倅(せがれ)』)▼池部さんは南方で輸送船が米潜水艦の攻撃を受けて撃沈され、十二時間漂流して救出された。島のジャングルではカエルやヘビを捕らえ、それも尽きると雑草を煮て生還した▼池部さんは、東京裁判(極東国際軍事裁判)を勝者による「烙印(らくいん)」と批判したうえで、戦争を起こした陸海軍指導者の責任を日本人自身の手で追及すべきだった、と語っていた▼戦後、冷戦が始まり、日本の指導者の戦争責任はあいまいになった。新聞は自らの責任に向き合わず、民主主義の礼賛に転じた。「第二の敗戦」ともいえる福島第一原発事故の責任をどう追及していくのか。再び同じ過ちを繰り返してはならない。

*****

 しかし社説「福島の被曝調査 気を抜かず健康守れ」では「積算被曝線量が一〇〇ミリシーベルト以上になると、発がんの確率は高まる。それを下回るようだと、喫煙や飲酒、肥満といった生活習慣の方がむしろ危ないという見方がある。それでも、低線量だから無害だという話にはなるまい。子どもは大人よりも放射線の影響を受けやすい。旧ソ連のチェルノブイリ原発事故では、四~五年して子どもの甲状腺がんが増えた。福島県は三十六万人の子どもの甲状腺検査を一生続ける。がんの早期発見の決め手になる」と書いている。

 被ばくによるがん死増加にしきい値はないのにいまだにこの書き方は許されない。また、このあいだも書いたが子どもの甲状腺がんが増えたからといって、検査を繰り返してみつければ切除してしまうというのは非常に乱暴な話だ。そのうえ、甲状腺を切除してしまえば、甲状腺ホルモンを一生飲み続けなければならなくなる。甲状腺がんのほとんどは放っておいても悪さをしない「がんもどき」なのである(もちろんだからといって被ばくしてもいいと言っているのではない)。

 いまだに「がんの早期発見」などと言っているのは笑止千万である。
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by lumokurago | 2011-08-16 11:16 | 原発

原子力資料情報室の情報を

 8.16記

 気がついたら、この記事が下に落ちていました。「投稿日時」を8月16日に設定しておいたからです。原発の安全が確認されるのは何十年後か100年後かわからない状態なので、原子力資料情報室と小出さんの非公式ブログをリンク欄に移し、この記事は下に流れるままにします。原発のことを忘れるわけではありません。放射能と共に生きなければならない世界に変わってしまったのですから。

*****

 原発の安全が確認されるまでTOPにだしておきます。更新記事はこの下にあります。

 私は外出がむずかしいので、みなさん、ぜひ代わりにデモや集会に参加してください。いま止められなければ、永遠に止められないでしょう。悲観論のかたまりの辺見庸さんもデモに参加されています。私はお見かけしたことがあります。

 最新情報はこちらで

 ★ 原子力資料情報室の情報に注目してください。

  Ustreamはこちら。

 ★ 小出裕章非公式まとめ

 ★ Peace Philosophy Centre 

 ★ 文部科学省による放射線モニタリング結果

 ★ リンクしています松田まゆみさんもご自分の考えを述べておられます。同感です。【追記】原発事故について詳しくフォローしておられます。私はもうさぼっていますので、こちらをぜひご覧ください。

 ★ 森住卓さんのフォトブログ

***** 

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by lumokurago | 2011-08-16 10:58 | 原発

「非行防止・傾向と対策」 (戯曲)

「非行防止・傾向と対策」 1982年頃のもの

  人物 とある女子高校の生活指導主任(矢部)
     3年学年主任(大沼)
     科学の教師(武井)
     校長

  職員会議の席上(壁に標語などが貼ってある)。

矢部  教職員の皆さん、毎日の生徒指導、ご苦労様です。皆さんの日頃の努力の甲斐あって、わが校ではこの半年というもの、一度も警察のご厄介になることもなく、平穏無事な毎日を過ごしております。ここ2年間を見ましても、同じ中井戸警察管内にある清流女子学院、貞淑女学園に比べましても、ほぼ1割以下の非行件数を保っております。それというのも教職員からの提案により、わが校独自のユニークな非行防止対策を実施している成果であります。昨年度は、マスコミにもたびたび取り上げられ、おかげさまで今年度入学申込者は昨年度の2倍に達するなど、清流、貞淑を大きく上回る多大な評価を得ておりまして、理事長も大変満足なさっています。

  今日は新学期はじめての職員会議ですので、服装検査、頭髪検査、放課後の巡回などわが校独自の指導法について、新任の先生方にもわかりやすく説明したいと思います。

  えー、わが校では非行防止のため他の学校に先立ち、さまざまな画期的な対策を職員一丸となって実行してきたわけですが、昨年は都内でもはじめて、タイム・レコーダーを導入するという試みをいたしました。これは生徒一人一人にタイムカードを持たせ、登校した時刻、下校した時刻を打ち込み、さらに帰宅した時刻を家庭で記入させ、保護者の印を押させ、翌日各担任がチェックするというやり方です。タイム・レコーダーという最も客観的かつ正確な番人がいることにより、生徒一人ひとりの一日の動きを確実につかむことができ、非行の早期発見・早期対応にめざましい成果をあげています。

  ここに最近2年間の非行件数を月別にグラフにした表がありますが、これを見ましてもタイム・レコーダー導入後の非行の激減が明らかとなっております。問題となっているのは、家庭で生徒をかばってウソの帰宅時間を書きこんでいるという例ですが、それは保護者の責任と言うべきでしょう。私ども学校は、一切知らないことなのですからあまり騒ぎ立てないように。学校に残る公式記録が申し分のない帰宅時間になっており、保護者の印もあれば「疑わしきは罰せず」とも言いますように、それらしいと思うことがあっても深く追求しないようにしてください。

  一人の生徒にあまり深くかかわるとあとが大変面倒です。大事なのは公式記録なのですから、そのへんお間違えのないよう。

  それよりも何よりも一番問題なのは、タイムカード自体に非協力的な家庭ですが、その原因が親の思想であれ怠慢であれ、非常に困りますね。この場合には、わが校の教育方針に協力できないならば、即刻おやめになって結構ですよ、と言ってもよろしいから、必ず協力させるようにしてください。
  大部分の保護者は、タイムカードができてから娘の行動がきちんと把握できるようになり、それを学校の先生方に確認していただけるなんて、これ以上の指導はないと手放しで喜んでおられるのですから、非協力的な家庭には強硬にやらせて下さい。

  また、職員の皆様のご協力を得まして、駅周辺の盛り場の巡回を行なっていますが、昨年度、まことに残念ながら、巡回中姿をくらます職員がおりました。えー、このようなことになりますと、巡回に巡回をつけると言う措置を取らざるを得ないわけで、(意味ありげに)ハハハ・・・よろしくお願いいたします。

  では、私の話はこれで終わりまして、次に3年の学年主任の大沼先生の方から、パーマについて新しい提案があります。

大沼  パーマがなぜいけないかということは改めて申し上げるまでもありませんが、髪型に気をとられ勉強がおろそかになる、第一、風紀の乱れは子どもの心を誘惑し、悪に走らせる源となります。そこで私の提案は「天然パーマ証明書」を発行するということです。これは今まで「天然パーマよ。文句ある?」と逃げられていた生徒たちが本当に天然パーマかどうか識別するために、あらかじめ天然パーマの生徒には証明書を発行しておくというものです。

  天然かどうかを見分ける方法としては、生徒の赤ん坊の時の写真を持参させ、それで区別します。天然ならば、赤ん坊の時から縮れているはずであるからです。ただし、この際注意してほしいのは、その赤ん坊が本当にその生徒であるかを確認するということです。面影ではっきりわかる場合はよいが、あやしいと思った場合は、封印した封筒に入れて保護者に確認するなど確実な方法を取ってください。いいですね。一人でも間違えた場合、教師の権威が失墜しますのでくれぐれも誤りのないように細心の注意を払って下さい。

  また、赤ん坊の時ならまさかパーマはかけていないと思うが、赤ん坊の時の写真がないなどと理由をつけて、2、3歳の頃のを持ってきたら注意するように。2、3歳になるとおしゃれな親は子どもにパーマをかけさせる場合もあります。ですから必ず、赤ん坊の時の写真で判断するように。それから、証明書は常時携帯させること。抜き打ち検査ということもあると、生徒に言っておいて下さい。

  「天然パーマ証明書」については以上ですが、科学担当の武井先生がパーマの識別方法について研究された結果を発表なさいますので、もうしばらくご静聴願います。

武井  私は男なのでパーマについてはまったく知識がなかったのですが、科学の教師として何かできることはないものかと常々考えていました。女房の話ですと、一口にパーマと言っても、全部縮れているというわけではなく、まっすぐにするためにかける場合もあり、ボリュームを持たせるためや、髪型を整えるためにかける場合もあるそうですね。それらさまざまなパーマを、目で見るだけで識別される先生方の苦労ははかりしれないものがあると思います。

  私はさきほど「科学の教師として」と申しましたが、先日、ある考えがひらめいたのです。パーマは薬品を用いて髪の毛に変化をもたらすものであるから、何か科学的な方法で識別できるのではないかということです。と申しますと大げさですが、髪の毛を顕微鏡で拡大して見ると、組織の破壊度から最近かけたパーマはもちろんのこと、2ヶ月位以前にかけたものまではっきりと識別できることがわかったのです。このことは女房の髪の毛で実験済みですから確かです。この方法で識別しますと、今までは手に負えなかった、夏休みに入ってすぐにかけ、2学期にはとれているという場合もはっきりわかります。

 今まで先生方を悩ませてきた生徒の頭髪問題も、さきほど大沼先生から提案された「天然パーマ証明書」とこの顕微鏡による識別法でめでたく解決するのではないかと、私自身、科学の教師としてお役に立ててうれしく思っております。明日の放課後、科学教室で早速顕微鏡の使い方とパーマの見分け方の講習会を開きますので、特に3年生の担任の先生方は参加して下さい。質問はありますか?

(暗転)

  教室(矢部学級)に矢部が入ってくる。

矢部  おまえたち、なんだその頭は! 全員チリチリじゃないか。ややっ! それにその服はどうした! 制服はどうしたんだ! おまえたち、全員退学だあ!

  (そこに校長があわてふためいて入ってくる)。

校長  まあまあ、矢部先生、退学は困る、退学は。全員退学にするわけにはいかない。大沼先生のクラスも武井先生のクラスも・・・生徒全員がチリチリ頭なんだあ! わしゃあ、理事長になんと言ったらいいんだ。なんと言ったら。それにもうすぐマスコミが来るらしい。生徒が呼んだんだ。わしゃあ、いったいどうすればいいんだ・・・。ああ・・・。


  幕
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by lumokurago | 2011-08-15 16:40 | 昔のミニコミ誌より

saikyouさんちの外猫が子猫を!

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 saikyouさんちの外猫のグレちゃんです。
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いやはや渡辺さんを「ははぁ~~ん全く子猫に骨抜きにされよって!!」と蔑んで(羨ましがって)いたところ、こっちもです。
猫に振り回される日々は幸せですなぁ。(忙しいのに・・・)

ばぁさん(アタシ)は目覚めるのが早いのね。すると猫の鳴き声が・・・。
声のする方へ行ってみたら、グレちゃん(グレイだから)の子供が!
もぅかわいい子猫ちゃんが、ブロック塀を超えようとしているのをグレちゃんが見守ってるところを
一匹めゲット!
次もまだ鳴いてるので行ってみたら濃い茶色のミックス。
二匹めゲット!
次もまだ鳴いてるので行ってみたら!!グレイの子! 待ってました。
なぜかというと、この子に会うのは、実は二度目。
隣で家を建設中、職人さんがその家で「猫が子供を産んじゃって仕事ができないで困ってる」と言って持って来たのね。
うちが猫飼ってるのを知ってたみたい。もうネズミの仔みたいだった。
結局その家で放置しとけば「親が連れてくだろう。」という事でその場にもどして一晩様子見。
そしたら居なくなってたんで一安心。
ということがあったので、あの子(グレイの仔)は知ってたの。
お母さん猫のグレちゃんが来た時も「きっとあの仔のママ」と思ってたので間違いなかった。

が、しかーし!! ご飯は何時も貰ってるとは言え二匹も子猫捕られちゃって、ムカついてる様子のグレママ。
オオ~~。こわっ。出ました!、「ふっーっ!」
仕方がないのでエサで釣ろうと思ったけど、そうは問屋は卸さない。
しばらく睨み合ったけどなんとか隙をついてグレちゃんの仔グレイちゃんをゲット!!
ブルーアイズでかわぇぇ。(本心は実に飼いたい!)

しばらく仕事場にて放す。
でも亭主が親に返せと言うので、何時もグレちゃんがご飯食べてるところに、箱に入れておいといたら
直ぐ気がついて(ほとんど食べてから)「おいで」と言ってる。
まっ先に逃げたのが仔グレイちゃん♂、次が三毛の♀。
けど一番ブスな茶色の仔が仕事場の陰に隠れちゃって出てきません!!
困った。「そりゃあんた自身が困った人なんだろ?」と言う声が聞こえる・・・。
仕事場にご飯と水を置いて開けといから、迎えに来てね。

でも今まで身重(もしくは子持ち)だと思うからご飯もあげてたんだし、少し仔等を可愛がらせてくれたって良いよね?。
まるで孫だね。こりゃ。
バァバがおこずかいもやっちゃうよ~~~。

画像も送ります。

親のグレちゃん。ご飯を食べてる時はなでまわしても平気。

子グレイちゃんと三毛。こいつらは親がすぐ回収。

*****

 おお! かわいすぎる。まだチビチビだね。美人のグレちゃんは去年井の頭公園に捨てられ、亡くなったホームレスのおじさんが世話していて、すぐにもらわれていった子猫に似ています。

 うちも毎日大騒動。教え子にはなんの抵抗もなく抱かれた兄ちゃんが(私に渡されても平気でごろごろいってた)、私が近寄るとすぐに逃げる。なんか私が恐いことしたか? 網野先生のところからさらってきたことを恨んでいるのか? ほぼ1日じゅう隠れており、探しても探してもどこにいるのかわからん。くしゃみしてるがお医者さんにも連れて行けない状態。
 チビは逆におおはしゃぎ。

 昨日はチャー吉が6時頃来たのでまだチビは隠してなかった(兄ちゃんはもともと隠れている)。大急ぎで猫部屋(父のアトリエ)に隠したが、今度はいつも隠れている兄ちゃんがなぜかでてきてしまって。チャー吉に興味を示し・・・チャー吉もそのうち気がついたんだけど、あまり動揺することもなく、くつろぎ状態で、いつになく長時間部屋にいました。

 近藤君に報告せねば。このあいだは「網野先生から子猫をもらったら野良猫が来なくなってしまった」というところまでなので。あの先生、いつも私が診察室からでかかっているのに「野良猫はどうした?」と聞いていたんですよ。自分も5年も野良猫にえさをやっていたので。その野良猫は2月頃来なくなっちゃって、「野良猫の寿命は5年位というから、いまごろどこかでくたばってるんだろう」とさびしそうに言ってました。

 猫話と写真、ブログに載せさせてくださいね。

 渡辺容子

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今日も暑いですネ。

子ネコかわいい!!、でしょ?、でしょ? まだたぶん3ヶ月くらい。
んでもって、昨日一匹だけかくれちゃった茶色の子ネコ返還大作戦は効を奏しました。
ご飯と水を置き、蚊取り線香をつけ、窓と戸を開けておくというしごく簡単な作戦だ!
すると今朝ご飯はなくなっており、たまにしていた子ネコの鳴き声もしない。
作戦大成功! と思われる・・・。

朝早く何時もどうリにご飯をねだりにきたグレちゃんの様子からも、なんとなく「ありがと」と言ってる感じがしたし。
(なんか根拠はまるでないんだけど、心や言葉が通じる猫っている感じがするんです。やっぱそうとう猫惚けだね。)

でもさ、こっちの方が「抱かせてくれてありがと」だよ。
子ネコも野良中の野良って感じだし、グレちゃんの仔グレイは皮膚病みたいで頭ハゲとった。
今のところ酔狂オバハンができることは、グレちゃんにごはんをたっぷりあげること。
「いいおっぱい」を仔らにいっぱいあげて欲しい・・・。

そちらの(も)チョーかわいい「チビちゃん兄ちゃん」はなんだか血統書がついてるみたいに美猫だね。
チャーちゃんは案外やさしいのかもね。やんちゃ仔猫(チビ)は苦手なのかな。
そのうち慣れるといいね。

家の猫どもはだめだ~~~。
絶えずケンカ腰。

ブログなり何なりどうぞどうぞお使い下さい。

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 あのブログ見てる人には(わかる範囲ですが)猫好きが多いので、大喜びするでしょう。子猫が返還されてグレちゃんは安心したと思うけど、網野先生とこみたいに今後「猫算」になったら大変だよ。ここの家は猫にやさしいと思うと集まってくるみたいだし。
 猫の悩み・・・楽しいけど大変だあ。うちはなんとかチャー吉とうまくやってくれるように願うばかりです。いつまでも隠しておくことはできないものね。

 渡辺容子 

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ほんと、ほんと。
網野先生みたいにならないようにしなくちゃ。
もしかすると、何ヶ月かしたら三匹仔ずれでグレちゃんがご飯食べにくる?かも?。
でも、「猫算」は困るなぁ。
チャー吉も苦労してるみたいだし、なんとかうまく言って欲しいね。

ところで、カラスウリの花をとってきて観察中なんだけど、見る見るうちに開いてきた。
夜に咲く花ですごく変わってるのね。
そんなこんなしてたら、何年か前に生徒から貰った「月下美人」も今夜咲きそうです。
こっちはとっても良い香りが夜中近所中漂うよ。
今夜は夜咲く花で寝られそうもないです。
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by lumokurago | 2011-08-14 18:43 | ねこと鳥 (cats&birds)

残暑お見舞い

 お暑うございます。世の中はお盆休みですね。旅行中のかたもいらっしゃるでしょうか。

 私は元気でひさしぶりに超簡単な料理もしました。なんだ、できるじゃないか。(一定時間立っていられるということです)。今日はチビが蚊取り線香の灰をこぼしてしまったため、なんと!(私にとっては)重い重い掃除機も運んで(そこだけですが)掃除しました。怪力、でました。(いま、ゆうべ来なかったチャー吉が来ました)。

 むかしの手紙はだいぶ処分させていただいたのですが、残りの整理をまたはじめました。むかしはみんなよく手紙を書いたなあ! すごい量ですよ。思い思いの便せんに一字一字手で書いた手紙、時間をかけて考えながら書いたのでしょう。絶対にメールとは違うと思います。ただキーを打つ気軽さ、便利さ、速さによって、あのような根気、もう私にはなくなってしまいました。人間の頭の構造、思考回路自体が変わってきたかもしれません。

 東京新聞に高校の先輩の投書が掲載されていました。「インターネットの世界に足を踏み入れるのは、全世界の前に、自分が裸で立っているようなものだと思った」とあります。アナログ派の先輩はよく手紙をくれます。暗川を印刷郵送していたときは読者だったのですが、ネットをやらないのでブログは読めず、申し訳なく思っています。私にはパソコン拒否、ネット拒否の友人が多くいます。そのなかには憩いの家(自立援助ホーム)の武田陽一さんがいて、いまだに手書きの通信をだすことにこだわり、いつもちょっぴり自慢しています。

 私は長い間暗川を手書きで作ってきましたが、いつも腱鞘炎と頚碗症候群&テニス肘で背中から腕が痛くて大変な日々を送っていました。そこに登場したのがワープロです。はじめは抵抗があったので、親切な友人が半分位打ちこんでくれていましたが(残り半分は手書き)、その余りの楽さに自分もすっかりワープロ派に。切り取ってしまいたいほど痛かった背中や腕はウソのように治りました。

 それでもパソコンは拒否したかったのですが、修士論文を書くために統計処理が必要で、仕方なく始めました。

 いまではあまりの手軽さに手で文字を書くことはほとんどなくなってしまいました。人間は易きに流れるなあ。武田さんはえらい。

 先輩の投書についてですが、私は宛先限定とはいえ、長い間暗川に自分をさらしてきたので、ブログにはあまり抵抗がありません。ほんとうはworld wideなので誰がみているかわからないのにのん気ですね。でも一方で、ネットをやっていなければつながれなかった人たちとたくさん出会うことができたので、よかったと思っています。

 暗川を郵送していたときは、たくさんの読者から手紙をいただき、それを次号に掲載して読者間の交流に拡がっていきました。顔のみえない読者のかたがた、できることなら(匿名であっても)コメントで交流できたらうれしいです。コメント大歓迎です(区民さんは除く)。
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by lumokurago | 2011-08-13 18:29 | きままながん患者

『負けるな子どもたち』 講演

 日野の保護者グループでの講演要旨です。1990年5月

 今日は「子どもたちと共に育ち合う」ということをテーマにお母さんお父さん方と話し合うという会ですが、私は約15年間学童保育という学校でもない、家庭でもない、主に遊びを中心として子どもたちとつきあうという場所で仕事を続けてきて、感じていることをお話したいと思います。

 私は本の中に詳しく書いたのですが、ここ10年ぐらいの間に子どもが変わってきたということを強く感じています。子どもが変わってきたということは赤ちゃんで生まれてきた時に、もうその持って生まれた本質が変わったということではないので、結局は社会が変わってきたということになると思います。

 子どもがどういうふうに変わってきたのかというと、一言でいってしまうなら、いつも不安感を心いっぱいに抱えている、その不安感がいったい何なのか、はっきりこうとはいえないのですが、自分がかけがえのない存在であることを信じきれないでいるのではないかという気がするのです。私たちが子どもだった頃は、子どもというのは今日生きているということだけで満たされていて、もちろんそのなかには喜びだけでなく悲しみもあったわけですが、家族がいて一緒にあたたかいごはんを食べ、暖かい布団で眠れば特に不安なこともなくごく自然に育っていったものだと思うのです。ところが今はそういうことだけでは満足できない。

 その理由としては、ひとつには子どもがまるで大人のサラリーマンのように、いやもしかしたらそれ以上に忙しいということがあると思います。私は幼児期のことはよくは知らないのですが、児童館に来る3歳ぐらいの子を見ているともう、週に何回もスイミングなどのおけいこごとに通っている子が少なくありません。小学校に入学すれば、学校は10年前よりもずっと長い時間子どもを拘束しています。勉強の中身もずっとむずかしくなっています。おけいこごとや塾に通う子が10年前とは比べ物にならないくらい増え、また低年齢化しています。子どもの自由時間は圧倒的に少なくなりました。

 忙しいとは心を失うと書きます。お母さん方も忙しいといらいらしてつい子どもに当たったり、心が荒れてしまうことを感じられると思います。ミヒャエル・エンデの『モモ』をお読みになった方も多いと思いますが、あの作品には忙しいということがどんなに人間の心を荒廃させてしまうかが描かれています。忙しいと自由な発想が押さえこまれ、課題をこなすだけでせいいっぱいになって、さらには課題を与えられないと何もできない自主性のない人間を作っていきます。そしてそうなってしまった人間は課題を与えられることを望み、自ら管理されることを望むようになります。今の子どもたちは、いいえ、大人たちも同じですが、このような状態に近いと思います。もう6、7年前の話ですが、うるさくして話を聞かない子どもたちを怒鳴ったら、「静かにさせたいなら笛を吹けばいい」と言われたことがあります。

 学童クラブではもう何年もの間、子どもたちが遊べなくなったということを感じさせられています。遊べないというのがどんな状態なのかと言うと、私がこの仕事に就いた頃の子どもたちは自分たちで話し合って、たとえばおやつの時間などに上級生が「今日は何して遊ぶ?」とみんなに聞き、ドッジボールとかラケットベースとかけいどろとかその日遊ぶものを決め、おやつが終わるとほとんど全員でひとつの遊びをしていました。大人の手など何もいらないのです。私にも入ってほしければ、早く遊ぼうと言っておやつのお皿を洗ったりするのを手伝っていました。下級生には上級生が遊びを教え、失敗しても大目に見たり手加減していました。ほんとに大人は何もすることがなかったと言ってもいいと思います。

 ところが今はひとりの子がたとえばドッジボールやりたいと言ってきて、「じゃあ仲間を集めてよ」と言っても自分ではできず、大人が声をかけてまわってやる子を集め、組み分けをするのも強い子同士が同じ組になりたがって、力が違いすぎるとおもしろくないことをその子たちに説得している間に他の子はバラバラになってしまい、またまた大声を出して集め、やっとのことで組み分けをして始めても、大人が電話などにでて戻ってみるともう誰もいないのです。下級生に対してもへまをすればすぐにけなす言葉が飛びます。自分が遊ぶことでせいいっぱいなので他者に対して思いやる余裕がないのです。

 「仲間と遊ぶ」ということは非常に自主性が要求されることだと思います。大人の手を借りない子どもだけの自由な時間の中で、子どもはどうやったら仲間と仲良く遊べるのかということを学んでいくのだと思います。けんかしながらその解決の方法を学んでいくのだと思います。そして何より、自由な時間のなかでこそ、自分のやりたいことをみつけていくのだと思います。時間がなければやりたいことをみつける暇もありません。友だちと仲良くする暇もありません。

 友だちと仲良くする暇もない今の子どもたちは、人と関係を作ることが非常に苦手だと思います。表面は明るくギャグばかり言っています。今、子どもたちの中では「暗い」ということは罪悪のようになっています。いつもいつも騒がしく、人の「受け」ばかりねらっているような子どもたちです。受けをねらい笑ってもらうことで、自分が仲間はずれにされていないことに安心しているようなところがあります。今の子どもたちは「みんなと同じ」であることに非常に敏感でちょっとでもみんなと違うところのある子をからかったり、仲間はずれにしたりする傾向が強いのです。そうやって誰かを仲間はずれにして、自分が「みんな」の側に属していることを確かめ、安心しようとしているのです。

 先ほどお話ししましたように、今の子どもたちの心の中は不安でいっぱいです。だから明るくギャグばかり言って、笑ってもらおうとするのです。「暗く」なったら自分の不安が見えてしまう、それがこわいのだと思います。しかし、本当の自分を隠していたのでは人との関係は作れない。自分の本当の思いを打ち明け、相手にわかってほしいと思い、自分も相手の本当の気持ちを知りたいと思うところからしか、関係は作れないのですから。今の子どもたちは不安な自分の心を押し隠して、表面だけ明るい、おもしろいことだけが価値があるとするかのような、まるでゲームのような関係の中で生きています。

 話は少し変わりますが、今の子どもたちが自分の存在をかけがえのないものだと感じられない、そのことにはこのように物があふれた日本の社会が大きく影響していると思います。物がたくさんありすぎるということは、どうしても人間の感性を鈍くしていると思うのです。たとえば、物がそれほどなかったときには自分のことだけ考えずに、相手のことを思いやっておやつを分け合ったり、おもちゃを貸し借りして一緒に使ったり、大事なものをなくせば心からの悲しみを感じたり、物をもらえば心からありがたいと思ったり、そういう人間的な感情が豊かだったと思うのです。

 今は食べ物はいくらでもあるから分け合う必要もありません。自分がおなかがすけば食べるのは当たり前で、おかあさんがおなかがすけば食べるのが当たり前、なにしろ食べ物はいくらだってあるのだから遠慮なんかする必要もないし、分けてあげる必要がないのだから相手がおなかをすかせていることなんかに思いをめぐらせる必要もない。何かをなくしてもまたすぐ買ってもらえるから悲しみなんか感じません。物をもらってうれしいのはその時だけ、物を手に入れた次の瞬間にはもう次にほしいもののことを考えているのです。だってこんなに物がたくさんあるのだから、今更もらったってありがたみなんかありません。わたしの本当にほしいものは「物」なんかじゃないんだよお! 子どもたちはそんなふうに叫んでいるのではないでしょうか。

 私たちは子どもに物に不自由させたくない、他の子が持っているなら自分の子にひけめを感じさせたくないから買ってやる、そう思って物を与え過ぎていないでしょうか。物がたくさんありすぎることはどうしても心を貧しくさせます。人間にとって大切なものは目に見えないからです。目に見える「物」は心の目を曇らせます。それから私たちは子どもをできるだけいい環境の中で育てたいという願いを持っています。しかし一方では何事にも負けない強い人間になってほしいとも思っています。その二つのことは実は、矛盾しているのです。何不自由ない環境で育てられた子どもが、逆境に強く立ち向かっていくような力を身につけるとは思えません。子どもの頃からときにはつらいこともあって、そこから学ぶことで逆境に立ち向かう力を身につけていくのです。順境の中で育った子どもはひよわなモヤシと同じです。そんなことを今、考える必要があるのではないでしょうか。子どもが転びそうな石があれば、先回りして取り除いてやる、子どもの将来を考えて塾に通わせる、そんなことは親の自己満足にすぎないのだとあえて言います。子どもは自分のことは自分で学び考えながら生きていくのです。子どもをもっと自由にしてほしいと、そのことだけを私は願っています。子どもが自分で学び、考える時間を与えてほしいのです。

 初めに子どもたちが変わってきたのは今の社会の影響だと言いました。そのことについて最後に言いたいと思います。今の日本の社会は経済至上主義です。金がもうかることだけが価値とされています。そのために競争社会があり、効率だけが物差しとされています。そのために私たちは非効率的な人たち、たとえば障害者を排除しています。競争のために勉強ができない子どもたちを学校は切り捨て、その子たちを傷つけています。いいえ、ごく普通の子どもたちも競争社会のために心をずたずたに傷つけられています。人間はひとり残らずその人にしかない大切なものを持っている。私はそのことを今でも当たり前に思っています。しかし社会ではそんなことはとても通らない。そんな社会は間違っているのではないでしょうか。大切なものは物じゃない、金じゃない、人間の心です。人と人とが気持を通い合わせることのできるやさしさです。ひとりひとりが大切にされる社会です。

 三分の一の子どもたちが核戦争が起こるのではないかと不安に思っているという調査があります。私たち、大人はそんな子もたちの不安に対して何をしているのでしょうか。核戦争に対する不安や第三世界の飢餓や地球そのものが破滅するかもしれない環境破壊に対して、いったい何をしているのでしょうか。何もせずに物を消費して浮かれているのです。いいえ、本当は私たちの心の奥にある不安に目をつぶり、その日ぐらしの生活をしているのです。子どもたちと共に育ち合う、そのためには自分の子どもの将来を自分勝手に決めるのではなく、今、大人として目をひらいて地球そのものと共に生きることを考えなければならないと思います。
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by lumokurago | 2011-08-12 17:17 | 子ども・教育

教え子のおかげで

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 ニイちゃん
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 お花にじゃれるチビちゃん
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 教え子のおかげでニイちゃんも抱かれるようになりました。ニイちゃんはおっとりなのかものぐさなのか、単にまだ緊張しているのか・・・わかりませんが、チビちゃんが教え子とはたきなどで活発に遊んでいるあいだ「ゴロゴロ」と言い続けて私に抱かれていました。

 じつは、ニイちゃん、部屋中を探してもみつからなくなってしまったのです。最後の最後に戸棚の後ろに入り込んでいるのを教え子が発見しました。すごく狭いすきまなので、方向転換するだけの幅がありません。ここでこのまま成長してでられなくなるのか? 白骨になるのか? 戸棚を動かして出しました。2度と入れないように重い本ですきまの入り口をふさいておきました。

*****

 こんばんは。さきほどはありがとうございました。兄ちゃんですが、人間に慣れて日が浅いせいか、人見知りの性格か、家についてもしばらくのあいだかごから出ず、やっとでてきたと思ったら、部屋の隅のカーテンの陰に隠れてしまいました。チビちゃんは生意気にも「フーッ」と言っていました。チビちゃんも1週間ぶりの我が家なので、はじめから探検のしなおしです。でも人間になついているのでなんの問題もありません。

 夜は野良猫の時間なので、兄ちゃんは隣りの部屋のケイジの中に入れ、チビは兄ちゃんに「フーッ」というので、一緒にはせず、放し飼いにしました(父のアトリエでとても広く探検する場所やすきまだらけ)。じきに慣れると思います。

 兄ちゃんもご飯は食べましたので、大丈夫だと思います。また様子をお知らせしますね。奥さまにどうぞよろしくお伝えください。

 渡辺容子 8.9

 こんばんは。猫のその後をお知らせします。

 チビちゃんはすぐに慣れて元気いっぱい遊んでいます。兄ちゃんは昨日はご飯を食べにでてくる以外ほとんど1日中、どこかに隠れていました。探してもどこに隠れているかは不明です。少しだけチビと追いかけっこしました。今日は少し慣れて私の動かすはたきにも反応していました。が、さわると逃げてしまいます。チビは兄ちゃんとあそびたくてたまらないのですが、兄ちゃんはこの家にも私にも慣れていないので、緊張していて、しつこいチビはちょっとうるさい、というところです。そのうち慣れて遊べるようになると思います。
 野良猫のチャー吉はちゃんと来ていますのでご心配なく。写真添付します。重くてすみません。チビたちの写真も今度送ります。

 渡辺容子 8.11

こんばんは。
栄養満点のよい猫ですね。
兄ちゃん猫ちび猫元気の様子で安心しました。
当院書斎の猫はついになつかないメス1匹
となりました。やんちゃなオスちびがもらわれていき
静かになりました。
ところが、数日前から、2匹の子猫を連れた母猫が
出没するようになり、仕掛けておいた罠にその母猫が、
入ってしまいました。本日避妊手術にいきましたが、
子猫をどうするか。すばしこく、どこかに隠れているようで
捕まえられません。こちらも少し疲れてきましたので、
ここまででしょうかね。
あみの。 8.11
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by lumokurago | 2011-08-12 17:07 | ねこと鳥 (cats&birds)

2日目の2にゃん(昨日です)プラスチャーちゃん

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 「あめ」さんちのクロちゃんの毛玉で遊ぶチビちゃん。
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 同じくちょっと試してみるニイちゃん。警戒心が強く、私にはまだ触らせません。チビがニイちゃんと遊びたくてたまらないのですが、ニイちゃんはちょっと迷惑がっています。慣れれば大丈夫でしょう。
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 チャーちゃんは丑三つ時に来ました。起こされちゃった。
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by lumokurago | 2011-08-11 19:39 | ねこと鳥 (cats&birds)

教科書採択について(プロテア)

 プロテアさんが採択の教育委員会を傍聴され、新聞記事についてなどの感想をプロテアに書いていらっしゃいます。いま、みるとTOPにありますので、ぜひどうぞ。

 プロテア
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by lumokurago | 2011-08-11 14:20 | 杉並区