人気ブログランキング | 話題のタグを見る

暗川  


写真日記
by lumokurago
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
検索
リンク
ご感想をお寄せ下さいmailto:lumokurago@yahoo.co.jp

嫌がらせコメントは削除させていただきます。

必ずしもリンクするHPの意見、すべてに同調するわけではありません。ご自分で情報を選んでください。

原子力資料情報室

小出裕章非公式まとめ

沖縄タイムス

暗川メインページ
私の下手な絵などを載せています。

杉並裁判の会
私たちの裁判の会です

ポケットに教育基本法の会

「つくる会」教科書裁判支援ネットワーク

もぐのにじいろえにっき
もぐちゃんのページ

プロテア
リリコおばさんの杉並区政ウォッチング

鬼蜘蛛おばさんの疑問箱
松田まゆみさんのページ

熊野古道の路沿い
鈴さんのページ

風に吹かれてちゅちゃわんじゃ
小笠原父島で農業をやっているサエちゃんのブログ

三宅勝久さんのブログ
杉並区在住のジャーナリスト

カテゴリ
以前の記事
ライフログ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧

文科省請願報告(JANJAN記事)

扶桑社と自由社の教科書を目録に載せないよう文科相に請願

私の最後の一言は編集部によって少し削られてしまいましたが、不毛なやりとりの様子は伝わると思います。若い係長が政府の手先となって出世していく様子が目に見えるようです。そういう人しか文科省のお役人にはなりませんよね。まともな人なら病気になってしまいます。

*****
「杉並の不当な教科書採択取り消し裁判の会」など15団体は文科相に対し、扶桑社と自由社が発行を計画している「新しい歴史教科書をつくる会」主導の教科書は教科書目録に登載しないよう請願しました。同じ教科書をめぐって両社が著作権を争っており、安定供給できない恐れがあるためです。文科省の担当者は「採択するかどうかは教育委員会の権限」と責任逃れに終始しました。
文科省請願報告(JANJAN記事)_c0006568_20756.jpg
 筆者ら「杉並の不当な教科書採択取り消し裁判の会」などのメンバー6名は3月26日、扶桑社と自由社の中学歴史教科書を教科書目録に登載しないよう、文部科学大臣に請願しました。文科省では教科書課企画係長が応対しましたが、子どもを無視した官僚的で無責任な応答に終始していました。
文科省請願報告(JANJAN記事)_c0006568_2073089.jpg


請願書を渡す「つくる会」と扶桑社の著作権争い

 今年は4年に1度の中学校教科書採択の年です。学習指導要領の改訂に伴う「端境期」ということで、今年採択された教科書は2年間使い、2年後にまた、新学習指導要領に基づく教科書検定と採択が行われます。

 2005年の採択では中学校歴史教科書として、「新しい歴史教科書をつくる会」主導の扶桑社版歴史教科書が、東京都、愛媛県委、滋賀県の各教育委員会で採択され(都立・県立の中高一貫校、特別支援学校で使われている)、市町村教委による採択地区563の中から東京都杉並区と栃木県大田原市の2か所で採択されました。採択率は0.39%です。

 「つくる会」は設立直後から内部対立やメンバーの脱会を繰り返し、とうとう分裂しました。一方、扶桑社は「『つくる会』教科書への教育委員会の評価が低く、内容が右寄りすぎて採択が取れない」として「つくる会」と決別し、教科書発行のための子会社・育鵬社を設立しました。「つくる会」から分かれた八木秀次氏らの「教科書改善の会」と協力して新たに教科書をつくることにしています。しかし端境期に関しては従来の教科書を発行し続けるようです。

 これに対し、「つくる会」は従来とほぼ同様の内容の教科書を自由社から検定申請し、同教科書の著作権は「つくる会」にあるとして扶桑社を相手に提訴して裁判で争っています。逆に扶桑社側は、同教科書は執筆者、監修者、扶桑社の共同著作物であるとし、複製することは許可しないとしています。

請願後の記者会見文科省に請願

 「つくる会」教科書を採択した愛媛県、滋賀県と、大田原市、杉並区の市民団体に大阪の団体が加わり、計15団体が3月26日、連名で塩谷立文部科学大臣に請願を提出しました。

 文科省には義務教育諸学校の教科書用図書を無償で安定供給する義務があります。扶桑社及と自由社は現在著作権をめぐって係争中なので、これらの教科書は仮に採択されても発行できなくなる可能性があります。請願では、文科省は教科書の安定供給を保障する立場から、この2社の教科書を教科書目録に登載しないよう、勧告しました。

 文科省は教科書課の赤間圭祐企画係長と松岡晃代調査係長が対応しました。

文科省との不毛なやりとり(敬称略)

 赤間 検定に合格した教科書で、発行者から「発行します」との届け出があれば目録に登載することになっている。文科省ではねるとかはねないの判断はしない。

 質問 扶桑社版及び自由社版教科書は検定に合格したのか?
 赤間 現在検定作業を行っているので静謐な環境を保つために、どの会社が検定申請したとか、しないとかはお答えできない。

 質問 著作権で争っている状況があるということは加味しないのか?
 赤間 検定は検定基準に則って検定審議会が教科書の内容に不適切なところはないかということを審査している。背景事情とは別の観点である。

 質問 審議会メンバーの名前は公開しないのか?
 赤間 静謐な環境を保つため審査中は行わない。終了後に行う。

 質問 裁判中であることは静謐な環境とははずれているのでは?
 赤間 学習指導要領を踏まえて審査を行っている。

 質問 検定に合格したとしても裁判で発行できなくなった時、文科省としてどう責任をとるのか?
 赤間 出版差し止め判決が出たとしても、判決はすぐ確定しない。確定までの間は採択するなとは言えない。判決が確定した場合、教育委員会で採択変えなどの措置が必要になるだろうが、その教科書が発行されるかどうかまだ不確定要素が残っているので文科省から具体的には申し上げられない。

 質問 不確定要素のある教科書を目録に載せるのはおかしくはないか?
 赤間 文科省としては届け出に従って載せるだけである。

 質問 最高裁で差し止めが確定すれば、安定供給ができなくなるのでは?
 赤間 その時には具体的にどうするかということはまあ、あるかと思う。判決がはっきりしていない間は文科省としてどうこう言えない。採択するのは教育委員会だ。

 質問 教育委員会に丸投げし、文科省は責任を取らないということか?
 赤間 なかなか申し上げにくいが、採択権限は教育委員会である。判決が確定し発行できなくなれば、それは責任者の方でやっていただく。

 質問 それではミートホープ社みたいだ。検査に通って流通し、消費者が食べて偽装がばれても、検査には責任がないみたいに言っている。いつもお役所は被害を受けてから重い腰を上げているが、子どもたちが使うものなので保護者として安心できない。
 赤間 何らかの対応を考えていかなければならないとは思っている。さきほど申し上げたように採択変えになる。

 質問 子どもにとっては自分が今使っている教科書がいきなり変わることになる。怪しいと思っている偽装肉を、怪しいことが確定されるまで食べさせられのか?
 赤間 発行を差し止められるまでは発行者には教科書を発行する権利がある。少なくとも内容については検定に合格しているので、発行を届け出ているものについては、目録に登載する。判決が確定していない状況で、採択するなとは言えない。

 質問 安定供給できなくなることが予測されても、何もしないのか?
 赤間 法律に書かれていれば我々としてもやらなければならないが、検定合格したものは目録に登載することが法律に書かれている。それでやっていくしかない。

 質問 平行線ということで、他の点についてもお聞きします。
 赤間 論点がいくつかあるというのは、教科書の内容についてと発行についてとあるということ。教科書の内容については検定に合格していればよい。今回のお話は、目録に登載すべきでないということなので、今の話でほとんどは話してしまった。法律に基づいて、制度的スキームに基づいて登載するということである。

 質問 安定供給できないと予測できるのに、載せるのはおかしな話ではないか?
 赤間 問題意識は持っている。どちらかの教科書が差し止められるという状態になるのか、それとも原告適格がないなどの理由やそもそも訴えの理由がないということで訴訟が却下され、そのまま発行される可能性もある。あらゆる選択肢の中で注視していく。

 質問 今までにこういう係争中の事例があったか?
 赤間 それはすぐにはお答えできない。

 質問 これが初めての事例なら、法的にどうすべきかを研究し、法律の中に入れることを申し入れる。今までの話では、文科省は教科書の内容的なことだけ審査し、採択は教育委員会に任せるというので、ばかな訴訟をやっているような教科書を採択する教育委員会がおかしいことになる。文科省は教育委員会に対して指導もできないのか。
 赤間 法律の中に検定、登載、採択については制度的スキームとして定めている。法律としては検定そのものについては検定審議会、採択は教育委員会の権限となっている。文科省としての指導はあるが、この教科書を採択してはいけないとは言えない。

 質問 今日話していて一番抜けているのは子どもの視点。供給できないかもしれない教科書を選んだのは、教育委員会のせいだとすることは、文科省の責任放棄である。つまり子どもの立場に立たないということで、あなたは大臣の代わりに出てきているので、大臣失格である。

 そろそろ時間ということで最後に筆者が一言述べました。

自分の子どものこととして、個人の立場に立ってほしい

 文科省の判断は入れられないとおっしゃるが、今まで文科省は教育委員会に対していろいろと指導しています。例えば採択を学校採択にした方がよいとか、先生の意見をもっと聞くようにという指導を出している。今回も供給が不安定で発行されなくなる可能性のある教科書だということは、当然教育委員会に言っていいはずです。

 それをやらないということは、こういう「つくる会」の教科書のような考えが今の日本の中で大きくなってきて、そちらの方に政府とか文科省がどんどん動かされていることの証明なのです。

 あなた方は大臣の代わりだから、このような表面的・形式的な答弁しかしないけれど、個人に返って自分の子どもにとって、どういう教科書がいいのか考えていただきたい。今、日本が戦争のできる国になろうとしている時に、立場的にそういうことしか言えないかもしれないけれど、個人というものを絶対に忘れないで下さい。

by lumokurago | 2009-03-30 11:37 | 杉並区
<< 月(ルナ)ちゃん ミャーちゃんのにゃんころがり >>