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Dr.Aとのメールより その4

渡辺より  8.9

 おはようございます。家の片づけはとても大変です。両親共、物を増やすだけ増やして、自分では何も片づけなかったので、父のときからずっとずっと片づけてもまだ終わりません。自分の物は乳がんの初回治療のときにだいぶ片づけ、また増えた分も相当片づけました。

 「Happiness」はもう届き、双子の研究のところを単語がわからないなりに読んでおもしろいなあと思っています。ついでに勉強しようと思って(遺伝子について何も知らないので)、中村桂子さんの「あなたのなかのDNA」も読んでいます。以前講演を聞いて以来、中村桂子さんが大好きなのです。
 http://lumokurago.exblog.jp/7926146 (講演記事)

 ・・・中略・・・左翼のことですが、杉並の私の仲間は一応「左翼」に分類されるとは思いますが、党派ではなく反進歩主義で自然保護派です。自分も「左翼」に分類されるかもしれませんが、私はとにかく「左翼」が嫌いです。それはつまり「党派」である「左翼」のことかもしれませんが、考えが型にはまっており、硬直しており、自分の頭で考えず、上のいいなりで、結局党派の利益しか考えていないからです。まったく信じられず、本気でやっているとは思えません。

 三里塚と言えば、友人の知り合いの「B滑走路の南進を止めている7軒の農家」があります。私も連れて行ってもらいましたが、党派の介入を拒否して自分の頭で考えて強制収容を阻止したみたいで、なぜ強制収容にならなかったのか不思議(本に書いてあるらしいが読んでない)なのですが、ごく普通の感覚のおじさんたちです。ここにはこれまた不思議なことに若い人が集まって農業をやっています。少数ではあってもわかる人にはわかるのでしょう。

 ・・・中略・・・保健師の仕事についてはよくわかりませんが、保健師もいらない、医師もいらないなんてやっぱり「過激」だなあ。

Dr.Aより  8.9

 中村桂子さんについては、歳のせいで忘れていて完全に理解しているとは言えませんが、以前から、ファンで何冊かよみました。彼女が早稲田にいるときに甥姪にも彼女の下で学ぶように勧めたくらいです。生命誌という考え方が好きでした。

 左翼を嫌いなのは、あの前衛・大衆という考え方があるからですね。レーニンだったかしら。「何を為すべきか」に前衛という考え方が登場したのだと記憶しています。だから、スターリンだけじゃなくレーニンも大嫌いです。私は、基本的に無政府主義者なんですね。前衛党は必要ないという考えです。

 ・・・中略・・・無政府主義者ではクロポトキンの相互扶助論という本がありましたね。定かではありませんが、地球上のどんな動物も助け合っているという内容でしたかしら。人間もそうしなきゃならぬという。理想主義者ですね。そして、自由主義者なのです。partyはいらないという。

渡辺より  8.9

 先生も中村桂子さんのファンでうれしいです。私も生命誌という考え方が好きです。「虫愛ずる姫」が好きです。「いのち愛ずる姫」という絵本があって、堀文子さんが絵を描いています。堀文子さんの絵が好きです。

 「前衛・大衆」という考え方とは前衛が大衆を指導するというものですね? 小林多喜二もそうじゃないですか? 私はノーマ・フィールドさんが好きで、ノーマさんが研究しているなら読んでみようと思って、小林多喜二を読んだのですが、違和感がひどく受け付けませんでした。やはり「前衛が大衆を指導する」という内容だったと思います。

 ノーマさんの記事はこちら。とてもいいのでぜひどうぞ。
ノーマさんの記事(上)http://lumokurago.exblog.jp/12489025 
          (中)http://lumokurago.exblog.jp/14293042
          (下)http://lumokurago.exblog.jp/12508027

 私も自分のことを無政府主義者だと思っています(本もまったく読んだことないのに雰囲気で言っています。おかしいですね)。というよりも、私たち極小少数派で島をひとつもらって独立したいのです。多数派とは絶対にうまくいかず、いつもいつも悩まされ苦労させられているので、いつのころからか「それしかない」と思うようになりました。あり得ないけど、少なくとも沖縄やアイヌには独立してもらいたいです。

Dr.Aより  8.10

 虫愛ずる姫と言うのは初めて伺いました。インターネットで調べてみます。
 
 プロレタリア文学と言うのは、リアリティーを重視したでしょうから表現がきつい。蟹工船は高校生の時に読んだけど、良くわからなかった。小林多喜二には父が小樽の学校に通っていた頃多喜二の姉の家に下宿していたというので親近感を持ってはいたのですが小説は好きになれなかった。しかし、なぜあのように殺されなければならなかったのか。ただ、単純に天皇制と権力に対して憤ったことを覚えています。当時の権力は絶対王制とも言える天皇制を維持するためには何でもできたのでしょう。それを転覆させるには前衛が必要だった。抑圧されているプロレタリア階級や一般大衆を導き解放するために。

 レーニンの「何を為すべきか」には自然発生的にプロレタリアや農民が解放されるのではない。指導部が必要だと書かれていたと思います。しかし、人間の心は弱いので、指導部と言うのは時の権力に懐柔されてしまう。労働組合の幹部が会社の重役達と豪華な食卓を囲むのと同じで、日本の戦後の場合は共産党の幹部がアメリカの意向を受けたスパイだったという話がありました。労働貴族になってしまうのですね。前衛とは労働貴族のことといってもよいかもしれません。

 バクーニン達アナーキストはこの状態を批判しました。しかしテロルに走ってしまう。政府も議会も労働組合も必要ないというが、じゃ、どうしたら良いのか示すことができない。無政府主義者は行き詰った理想主義者で、テロリストということになってしまった。現在にあてはめますと閉そく状況をどのように打開するのがよいのか。アナーキズムでは難しいようです。また、空想社会主義も破綻していますから、島を所有してもなかなか上手くいかないと思います。アナーキストは孤独です。したがって、お互い慰めあう程度にしておくのが良いと思います。

by lumokurago | 2010-08-11 20:00 | Dr.Aとの往復メール
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