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暗川  


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3.11以後のDr.Aとのメール

渡辺より 3.12

 網野先生、スキーにはまだ出発してないですよね? 大変な被害になってしまいました。うちは古い家ですが、丈夫で何事もありませんし、物も棚の上の絵が1枚落ちただけでした。東北には親戚が多く、心配しています。


Dr.Aより 3.13

 ご心配でしょう。原発が危ないですね。スキーはやめました。間に合うかどうかわからないが、今回の事態を教訓に原発を廃止すべきでしょう。


渡辺より  3.13

 ああよかった。1日ずれていたらスキー場で地震にあっていましたね。私も慶応病院に行こうとしていたのですが、虫が知らせたのか、中止しました。のんびりしていたら、病院で地震にあっていたと思います。帰れなくて泊まりこみになったかも。

 最も親しい親戚に電話が通じなかったのですがさきほどやっと通じました。停電していたとのことです。家族も無事とのことでした。はじめて被災地の映像をみて驚いたと言っていました。やはり原発のことを心配していました。福島県の川俣町というのですが、原発付近の人たちが避難してきています。でも事故がもっと大きくなれば、すぐ近くなので汚染される可能性が大です。ほんとうにこれを教訓として原発は廃止すべきだと思います。ほかにはまだ息子の安否がわからない親戚もいます。亡くなった方も何万人でしょう。自然は美しいけれど非情なものですね。人間はちっぽけだとつくづく思います。


渡辺より 3.15

 こんばんは。先生は往診など日常生活でしょうか? 私は仕事がないので、東京にぬくぬくとしていながら、非日常になってしまいました。テレビは同じニュースの繰り返しが多いのですが、たまに原発の最新ニュースをやるので、ほとんどつけっぱなしになっています。それに原子力資料情報室で記者会見をしょっちゅうやっているので、そちらも見ています。東芝の元格納容器設計技術者の後藤さんという人が解説しています。

 地震、津波は自然現象なのでどんなに非情であっても、被災者には申し訳ないけど「仕方がない」と思いますが、原発は人災です。いつか(自分たちの生きている間ではないかもしれなかったけど)こうなることはわかっていたはずです。少しぐらいの犠牲は仕方ないとして日本中に54基もつくってきたのです。止められなかった私たちにも責任はありますが、推進した人賛成した人はもとより、黙っていた人、無関心だった人・・・日本人の大人全員に責任があると思います。しかし、重大事故が起これば(もう起こっているけど)被害にあうのは責任のない子どもたちです。早く危険のないまで冷却できることを祈るばかりです。(もちろん被災者の方々が1日も早く暖かい部屋で暖かいご飯が食べられることも)。


Dr.Aより 3.15

 こんばんは。日常生活に戻っています。

 原発ですが、新たな事態が起こるごとに人災の様相を深めていきますね。想定外といえばそれでいいと思っている。ここでも、リーダーシップの欠如が目立ちます。首相はパフォーマンスばかりだし。学者やマスコミ関係者など、多くの原発推進者の責任は免れないのですが、テレビから流れてくるのは楽観論ばかりです。

 科学主義に陥っている専門家は根本的原因を認めたがらない。おそらく、彼らは原発を守ろうとしたに違いありません。とにかく早く海水を注入すべきだった。原発を廃棄させることを目的とする政党が必要ですね。


渡辺より 3.17

 昨日はますます心配で心配でたまりませんでした。広瀬隆さんからのメールでは気象庁がマグニチュードを訂正したのは、原発事故をかばうために改ざんしたのではないかとありました。中国四川大地震でも中国政府は改ざんしたそうです。真偽はわかりませんが、ありうることだと思います。(後注:いままで使っていた気象庁マグニチュードを学者の使っているモーメントマグニチュードに変えて、値を大きくしたことがわかっています。単位を変えたことについてきちんとした説明はありませんでした)。

 いま、自衛隊のヘリコプターで放水する画像が映っていますが、こんないい加減な方法でタンクが満水になるはずがないし、永遠にこの作業をつづけるつもりなのか? 子どもだましとしか言いようがありません。

 数年前に第五福竜丸の被ばく者・大石又七さんの講演を聞いたことがあり、「ビキニの真実」という本も読みました。1994年に放映されたNHKの『原発導入のシナリオ』という番組によれば、日本政府はビキニ事件の補償と引き換えにアメリカ政府に原発を要求。両政府の思惑が一致しビキニ事件の責任はあいまいにされ、わずかな見舞金のみで決着。代わりに原発を得たというわけです。ビキニ事件後、日本で3人に1人が署名した核実験反対の気運も読売新聞などの「原子力の平和利用キャンペーン」で急速に収束していったとのことです。

 支配者にとっては国民など虫けら以下、どんなふうにも情報を操作し、思い通りに動かしていくのだということに、いまさらながらですが、驚きました。

 だから、いまも国民に隠しほんとうは何が進行しているのか、まったくわかりません。しかし、このままいけば、彼らの子どもたち、孫たちも被ばくすることになります。それともすでに国外に避難させているのでしょうか。


Dr.Aより   3.17

 チェルノブイリと同じになりそうですね。思い切った方法が必要です。菅と仙谷がホースを持って水を注入するとか。私がやってもいいですけどね。ヘリから水かけても効果はないでしょう。ロボットは使えないのかな。すべてにおいて、手遅れですね。未来にひどいつけを回してしまったものです。


渡辺より  3.18

 こんにちは。チェルノブイリのように石棺にするしかないのではないでしょうか。チェルノブイリは一つでしたが、たくさんあるのでたいへんです。私も水かけに行ってもいいけど、足手まといですね。石原も行くべきでしょう。

 (中略)格納容器を設計した元東芝の技術者・後藤政志さんがこの事故があってはじめて名乗り出て記者会見を行っています。もう何日もつづけているので、疲れたようすがみえ、「設計したぼくは極悪人だ」と言っていました。技術者・科学者にも良心的な人がいることが救いです。

 この事態は長く続くと思うので、自分も心配ばかりしていないで、行き詰っていた「本」に戻ろうと思います。


Dr.Aより   3.18

 こんばんは。少し前、内容の希薄な総理大臣の演説を聞いていましたが、無味乾燥以外のなにものでもない。この人がリーダーでいいのかと思いました。危機を煽り、乗り越えようと言うだけです。何か一つでも危機脱出のためのアイデイアでも示すのかと期待したのですがね。周りにブレインがいないのでしょう。怒鳴りつけるのは一人前だそうで、裸の王様になってしまっているようですね。

 原発への放水ですが、なぜ時間をもっとかけないのか。電気が来て冷却できるとでも思っているのか。専門家というのは、このようなときオプテイミストになってしまうのですね。オプテイミストは臆病者であると言ったのは、シュペングラーでしたっけ。臆病者は事態を直視しないのです。楽観主義者は見掛け倒しだけど進歩主義者で、ファウスト的なのです。悪魔と取引したのかな。ペシミストは石棺の準備をします。

by lumokurago | 2011-03-27 09:33 | Dr.Aとの往復メール
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