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Dr .Kによれば3.18の段階では30キロ圏外で被ばくの心配はないとのことです。事態は悪い方向にすすんでいますが、これ以上悪くならず収束してくれることを祈るばかりです。
3.18付(社)サイエンス・メディア・センター の記事です。 大人と子供で被ばくの影響に差はあるのか 被ばくの身体に与える影響は、大人と子供で大きな差があります。CT(コンピュータ断層写真)による被ばくでも、子供の方が何倍も発がん性が高いのです。子供の発育途上の組織は影響を受けやすく、がんだけでなく、発育遅延を引き起こすこともあります。脳神経の発達にも影響があります。発達途上の脳神経は繊細です。議論がある所ですが、例えばこどもの血管腫の治療で頭部に放射線をあてると高校生ぐらいで知能障害が出たという報告も海外ではあります。 急速に発育している胎児ももちろん影響を受けやすいです。 生殖機能への影響 生殖器はリンパ球についで放射線に敏感です。男性の生殖機能は一度に1シーベルトの線量を浴びると影響を受けます。年齢によって違いますが、卵巣は精巣よりは強く、被ばく線量が累積で15シーベルト前後に達すると卵巣機能が停止します。しかし、これも年齢により違いがあり、40歳前後ですと累積6シーベルトで停止することもあります。 ー現状で内部被ばくの心配はありますか。 放射性物質が大量に拡散するようなことがない限り、現状では、被ばくの心配はまったくありません。現在、東京、千葉、神奈川など、原発から30キロ以上離れている地域で測定されている値で内部被ばくの問題も心配する必要もありません。これらの地域でも内部被ばくを防ぐためにマスクをしなくてはならないような状況になったら、マスクをして外出するどころの問題ではなくなっています。 ー「直ちに」健康には影響がないと言われていますが、将来的には影響があるのですか。 「直ちに影響がない」という表現は、被ばくによる急性の症状が出てこないという意味で、被ばくする放射線量が増せば、長期的には発がん率も増します。 どのくらいの線量を浴びた場合に、どのくらいの確率で発がんするかといことについては、世界的に認められた予測値(国際放射線防護委員会2007年の勧告)があります。この予測値を使うと、100万人が10ミリシーベルトずつ被ばくすると、500人ががんで亡くなる計算になります。 今の時点では多くの人が被ばくしているわけではないので、長期的な心配もありません。測定されている放射線量が今のまま押さえられれば、すぐにもとの生活に戻れるでしょう。 ーどういう状態になったら直ちに健康に影響があるのでしょうか 原発作業員の年間の限界被ばく量50ミリシーベルトを一度に浴びるようなことがあっても、しばらく被ばくしないようにすれば回復します。現状、若干放射線量が高く観測されている地域もありますが、今放出されている放射性物質は半減期が短いものだと思われるので、このまま放出がおさまれば速やかに放射線量も下がります。 しかし、一方で、世界の原発作業労働者40万人ほどのデータを解析して、極低線量の10ミリシーベルト以下の被ばくでも、若干発がん性が増えると考える論文もあります。 今、被ばくが起きているのかどうか、付近の住民の方がどのくらいの線量を浴びたかがわからないのですが、原発作業労働者と同様に被ばくしたのであれば影響が出るかもしれません。 今後、万が一環境に放射性物質が拡散するようなことがあれば、放出する核種(放射性物質の種類)がなにで、どういう物質が拡散するかによって、被ばくの影響が変わります。ガンマー線と言う放射線を出すものは危険ですが、現状、そういうものが放出したとは発表されていません。(私は原子物理の専門家では無いですし、ほとんどありえないことだそうですが)核分裂反応が進み臨界状態となって、セシウムやヨウ素といった物質が拡散したときには、これらが体内に入ると非常に危険です。 しかし、わたしは、どういうことになっても、ここ(慶応大学病院:東京都新宿区)にいると思います。
by lumokurago
| 2011-03-31 14:14
| 原発
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