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清貧と・・・なにかな、汚富(造語)

 下の記事の杉並区議会議員(の大多数)とそのまた二つ下の記事の小出裕章さんのなんという対比! 人間には2種類ある。暮らしていければそれ以上のカネはいらないと淡々として信念を貫く人間と、もともと信念などないか、あるいはいくらでもどこまでも堕落し、十二分にぜいたくな暮らしをしているのに、もっともっとと際限なくカネを欲しがる人間と。

 なぜかわからないが前者はごくごく少数で、後者はチャンスさえあれば圧倒的多数(チャンスがなくそうなりたくてもなれない人間もいるとは思うが)。

 なぜ人間はカネに弱いのか。

 小出さんは学生の頃、毎日のように教授らと論争し、いつも勝っていたという。でも教授らは「自分にも妻子があるから」などという理由で正論に与することなく、カネや名誉をエサに堕落していった。小出さんは研究費こそ潤沢ではなかっただろうが、だれからも命令されることなく自由に研究てきたという。地位は助教のままだが、とくに生活に困っている様子もない。いま原発について正しく説明してくれる人が少ないので、引く手あまただが、いつも誠実にわかりやすく、言葉を選んで説明し、映像には人間性がにじみでている。そしてまた、堂々としている。

 「妻子のために」身売りした御用学者はうすっぺらで、無表情で、人間性のかけらもみえず、空虚なことばを繰り返すだけ。なんてつまらない人生なんだろう。人間らしさと引き換えに得た潤沢な研究費で行った研究は、いま、福島で第3の原爆となり、人びとから故郷を奪い、生活の糧を奪い、子どもたちを内部被ばくの危機に陥れた。たしかに教授になったかもしれない。でもその代償たるや惨憺たるものだ。それでも魂を売り渡してしまった彼らは痛みも感じないのだろう。感じていれば、必ず伝わるものだから。
 
 (区議会議員は原爆を落としていない分、罪は軽いかもしれないが、全体がもっともっと軽い。身売りするほどの自分ももともともってなかったに違いない。相手にするのもこちらが汚れる)。

 なぜ人間は(暮らしていける以上の)カネが欲しいのか。正直なところ私にはわからない。

 小出さんは40年間かかって原発を止められなかった、みなさんに申し訳ないと言う。自分の歴史は敗北の歴史だったと言う。でも、いま講演会場からあふれた人びとが、申し訳ないとあいさつする彼に鳴りやまぬ拍手を惜しまない。これは彼の人生への喝采ではないのか。いま、たくさんの人びとが彼の生き方に勇気をもらっているのだ。

 近藤誠も医学界で清貧と信念を貫いた。彼は言う。自分の本を読んだことによって誰か一人でもよかったと思ってくれる人がいるのではないか、そう思って書きつづけてきた。彼に学び、彼(の科学性)を信頼してがんで無治療を選択した患者は150人を超えるという。

 原子力の世界では信念を貫いた熊取6人組のうち現役は今中さんと小出さんの二人だけ。この二人が引退すれば誰もいなくなってしまうという。医学界では近藤誠一人だけ。やはり引退すれば誰もいなくなってしまうだろう。

 しかし彼らの生き方は私たち少数派を励まし、いつまでも心に残る。

 いくら考えても私には人間がなぜカネが欲しいのかがさっぱりわからないのだ。

 

by lumokurago | 2011-05-02 14:24 | 未分類
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