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暗川  


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骨の検査しました

 今日、慶応病院で骨の検査(骨シンチグラフィ)をしてきました。アイソトープを注射してから撮影まで3時間・・・椅子に座っているのも大変なのでいったん帰宅しようかとも考えたのですが・・・図書コーナーの長椅子に横になっていました。少し眠ったようです。あとは食事をして「文藝春秋special がんを生きる」というのを買って読んでいました。

 有名人ががんについて書いているのですが、よかったのは保阪正康氏でした。

 保阪氏は腎がんで右腎を摘出。入院する前に遺書と友人、知人あてのあいさつ文を書いたが、あいさつ文を書きつつ涙がとまらなかったという。

 *****以下引用

 ――遺言を綴っているときは何の悲しみもなかったのに、私の死後に私の名で投函される葉書に、「思えば自分なりに満足な一生でした。これも皆様との出会い、そして御交誼のおかげです」といった一文を刻みながら、涙がとどまらないのはなぜだろうか、と自分になんども問いかけた。

 私はこうした一文を刻んでいったときに、さまざまな人たちの死の瞬間に思い至ったのだ。65歳のこのときまで、私はどれほどの人に接してきただろう。もとより私の目の前で最期を迎えた肉親もいれば、その死に目には会えなかった肉親もいる。いやこれまで、そう34、5歳のときに、昭和という時代を生きた人たちの証言は百年、二百年といった時間からみれば、いつか重要な重みをもつと決意して、それこそ述べにすれば四千人近くの人たちに会ってきた。そういう人たちの口から語られた死者たち(何も日本人だけではなく)は、それこそ万に及ぶのではないか。

 私がこのような一文を死後に投函することは、彼らに対して非礼にならないか、いやそういうことさえできずに亡くなっていった戦場での死者たちに、私は傲慢すぎるのではないかと思い至ったのだ。

 私に、昭和史の実情を証言してくれた人たちそれぞれの内容を私は背負っていることに気づいたのだ。私が背負っている人たちの「死」はそれ自体がうめき声を発したくなるほど辛くて重いし、そして悲しい。私は、私の亡き後にこの世にいる友人、知人たちに私の人生が充実していたことを知らせるのも重要なことだろうが、より重要なのは私が多くの人の口から聞いてきた無名の人たちの<死>の姿であり、それを背負って生きている私自身の苦悩を性格に誰かに伝えなければ死ぬに死ねないのだと気づいたのである。(後略)

 *****

 ほかの人はたいしたことは書いていないが、保阪氏の誠実な生き方を知ることができて、この雑誌を買ってよかったと思えました。

 ついでにもう一人。この雑誌でも「がんは早期発見すれば治る」「がんなら手術」と思い込んでいる人が多いけれど、こういう考え方もでてきたんですね。堀田力氏です。

 ――多くの人は(ガン告知に)大きなショックを受け、医師の言うがままに、少しでも長生きできるような治療を受ける。しかしその判断には、前提の誤りがあるように思う。その治療を受ければ、一時期元気な頃と同じような生活が送れるという錯覚である。実態は、抗がん剤の副作用に苦しみ、さまざまな機能障害に苦しんで、人生の輝きは戻っていない。
 単なる延命のための治療はしないと決めた。(中略)
 薩摩の島津家につながるボランティア仲間の島津禮子さんも、いきいきと団体の仕事をこなし、血色がよく、眼が輝いている。「抗がん剤を止めたからよ」とおっしゃる。
 余命はいらないから、元気に過ごしたい。そういう治療ないし不治療のあり方を経験則から確立してほしい。私は、そのアドバイスに従うと決めているからである。

*****

 検査結果は来週金曜日に聞きに行きます。オキシコンチン(麻薬の一種)を1日にたった5mg飲んでいるだけで便秘がひどく、時々吐き気もするので、アセトアミノフェンに替え、しかし麻薬に慣れるために、オキシコンチン5mgの半分を飲んで様子を見ています。おかげで痛いのは肋骨のみ、それも寝がえりをうったり、起きあがるときだけになりました。起きて普通にしている分には痛くないです。

【追記】オキシコンチンは徐放剤といって、長時間効き目が持続するように、徐々に薬剤が溶けるようなコーティングをしてあるため、半分に割ったり、かみ砕いたりすると、そのコーティングが壊れてしまう。なので半分に割るのはやめました。

by lumokurago | 2011-10-14 18:24 | 転移がんの治療(無治療)
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