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八重山教科書問題のその後

 皆様   沖縄・東京の高嶋伸欣(琉球大学名誉教授)です  転送歓迎です


 昨日18日に出版労連の文科省交渉に同席させていただきその後、羽田から那覇経由で石垣島へ飛んで八重山の集会に参加しました。

 文科省交渉で八重山の問題に関係した部分で発言しましたので、そこから報告します。 内容は私の責任でまとめたものです。文科省側は教科書課の係長たちです。


1.文科大臣の10・26発言(11月末までに同一採択にできなければ、竹富町は有償とする)は、まるで”脅迫”だが、その意味を強めている「11月末」という期限に法的根拠はあるのか?

 ーー「いつまでもこのような不正常な状態にしておけないので、11月末までにはまとめていただきたいと、お願いしているわけです。」


 <要するに、この期限に法的根拠はない! ということ。大臣が発言通りに11月末をもって強権を行使したら、裁判をさらに起こすと地元では待ち構えているので、大臣の側が、それに踏み切れるはずはない。

  八重山問題はさらに長期化する。==夜の地元集会でもその見通しを前提にして、今後もねばり強く取り組むことを、確認した。>


2.竹富町だけを有償とするのは不当ではないか?

 ーー「措置法で同一採択とするとしているので、竹富町も同じにしてもらえれば、無償にできるということです」


 <この程度の説明しかできないということは 無償措置法が特別法として地方教育行法よりも優越するということにしたい文科省の法律解釈に対して、内閣法制局が同意するという”お墨付き”獲得に失敗したのだと、解釈できる。

  大臣自身が、18日にも「二つの法律の重なっていて、調整が必要な部分については、来年の国会への法改正案提出を考えている」旨の発言をしたとの情報が、夜の集会中に入り、この解釈がさらに裏付けられた。

 これでますます竹富町の立場の正当性が明確になった。>


3.9・8の全教育委員協議を無効と判断する根拠にしている二人の教育長の文書は公的なものとして過大に評価しているのが、そもそもの間違いではないか?

 --「でも、教育長の名前で、公印と文書番号が付いているのだから公式文書といえる」


 <これまで通りの説明だけのため、こちら側が猛反発。 ・こんなことを認めたら今後、教育長たちは教育委員会の決定事項に同意できない時はいつでも文科省に直訴すればいいことになる。文科省自身が教科書採択制度を混乱させることをやっている。これでいいのか?

 ・だいたい、県教委を飛び越えた直訴状をまともに取り上げたことが間違っている。こんなことを許していたら、行政秩序など維持できないではないか? 異議があるのなら県教委と話し合えと、両教育長と県教委を指導するのが大臣のやるべきことだろう。

 ・教育長が独断でこのような文書を出すことを文科省が認めているのでは悪例を残す、などなど>


4.だいたい、県教委から文科省への報告期限である9・16より前の9・13に大臣が早々と県教委と異なる見解を一方的に表明したのが、現在の混乱の発端だ。あの段階では「よく事情を確かめた上で適切に判断します」などいうのが普通だと、素人でも分かる。あれではまるでアマチュア以下だ。9・16以前に口出しをしたという点で、明らかに越権行為で、職権乱用ではないか?

 --「記者たちに繰り返し質問されて、やむをえず発言したものです」


 <まるで子供の言い訳。こんな程度の大臣が「国家百年の計」である教育の責任者とは! このまま醜態を重ねていくのであれば、副大臣と共に辞任要求も視野に入れる必要性さえ考えることになり兼ねない。--実際、八重山の集会ではスローガンに加えようかという話にもなりかけた。>


5.世界中で教科書採択を教師にさせない国がほかにあるか?

 --「わかりません」


<「分からないというのは、おかしい。文科省はたびたび世界の教科書制度についての外部委託研究を実施している。その報告によれば、日本のようにしている国はない。何かと批判的に言われるロシアや中国でもだ。」

  係長クラスでも分かるはずのことなのに、回答はこの始末だった!>


==長くなったので これらを報告した八重山の集会の様子は

 那覇に戻ってから、別立てでいたします。


*****


皆様    高嶋伸欣です。    転載歓迎です。


 11・18八重山集会の参加報告です。 内容については私の責任です。


 すでに地元紙(八重山毎日)や県紙(沖縄タイムス・琉球新報)で概略は報道されていますので略します。


 参加者は例の如く7時からの開会後も増え続け、立ち見がやはり出る程でした。発言時間は短かったのですが 今回の提訴で原告になった二人の母親が 舞台から決意に至った経過と心情を語った時には、 万雷の拍手でした。 

 原告になって顔と名前を出しても 心配することはないという、地域一体のなっている様子が分かりました。このような状態のところに 大臣が竹富町だけ有償などという差別的な処置をすれば 怒りの炎に油を注ぐようなものだし それが多少は分かっているので 11月末の期限が絶対ではないと 文科省も認ていることを、 私の報告の中で触れておきました。

 文科省には、早く収拾したければ、10.26大臣発言を撤回するしかないとの集会決議も採択しました。 そのことについては、教科書課との交渉でも同じように指摘しました。 物別れで終わった10・31の文科省と県教委との話し合いの後、 11・4に問題の議事録が漸く公開され、例の「読んでなくても読んだと言えばいい」旨の発言の存在が明らかとなって、 全国紙でも報道される事態となったのだから、それでも両教育長の独断文書のみを根拠として”脅迫”を続けられるはずがない、ということです。

 ともあれ こうした指摘をあのお粗末大臣たちが素直に受け入れる可能性は非常に低いというのが 集会全体の受け止めかたでした。 まだまだ息長い取り組みが必要だという認識です。

 そこで新たな勢いをつけたのが 竹富町の人々です。 これまでの元教育委員会関係者が発起人だった住民の会」とは別に、一般住民も黙っていないで声を上げようと動きだしたとの報告がありました。

 きっかけは、10・26の大臣による”脅迫”発言で、そこに竹富町民に対する侮辱、差別を読み取ったからだということでした。 よりによって、差別に対して極めて敏感な八重山地区の人々を怒らせたのが今回の問題なのだと、私は受け止めていたのですが 愚かな大臣と副大臣とがますます事態を悪化させていることが 現実をもって明らかになったわけです。

 竹富町人々の新しい動きの第一歩として開かれたのが11・4の集会だったそうです。 場所は西表島の西部。 そこへ他の島から行くには一度石垣島へ行き、それからまた高速船に乗らなければなりません。 北風が強くて波が荒いと西部に直行する高速船は欠航して、東海岸の港についてから西海岸まで大回りが必要になります。 こうした悪条件を考えて、会場の準備では40人分の椅子しか置かなかったそうです。

 それが、実際には参加者が80人を超えたのです。しかもそこには現職の教員が20人、管理職までいたのだそうです。
 
 この反応に自信を得たこの会の世話人たちは 「今度は 石垣島で郡(石垣市・竹富町・与那国町)民集会を11・29に開催する」と 西表島から名乗りを上げたという次第でした。

 集会後の交流会の折に聞いたところでは、 これまで以上に公的な立場の人々にも参加を求めるし、そうした人々の参加の可能性はかなり高いとのことです。大臣が不手際の連続で時間ばかり無駄にしている間に 主権者の側は着々と<文科省包囲網>を築き上げているのです。

 11・23の沖縄本島での集会もこの流れと合致するもので、このまま膠着状態が続けば、いよいよ4年前の県民大会の再現もありうることになりそうです。

 おりしも、 この月末から県議会と各市町村の議会が一斉に始まります。 文科省への抗議決議を各議会が先を争うようにして41の全市町村議会が採択した4年前と 事態はますます似てきました。

 時間が空けば空くほど文科省を追い詰められるというこれまでの見通しは誤りではなかったと 今思っています。

 主権者としてのがんばりを私たちが発揮する見せ場は、いよいよこれからです!

 そのためにも、沖縄の人々との連帯の輪をより大きく、太く強固にしていきたいと思います。 そのための一つのこととして、上記の「11・29 八重山郡民集会」への連帯、激励のメッセイジの発信を全国からしていただくことを お願いします。


 あて先は

「竹富町の子どもに真理を教える教科書採択を求める会」

 E-mail master2571@yahoo.co.jp

TEL/FAX  0980-85-7970

907-1542  竹富町字西表1499 (白浜)

          加勢本 氏気付        です。

*****

 私たちも文科省教科書課には何度も要請に行きましたが、当時の企画係長・赤間圭佑氏は20代後半にもみえる若さ(たぶん30代前半か)で官僚答弁に終始し、人間らしさのひとかけらも見えませんでした。「赤間」という名字は「もしかしたら沖縄出身??」と思わせたのですが・・・それは聞かなかったのでわかりません。
八重山教科書問題のその後_c0006568_8334783.jpg
 右が赤間氏

 その後、愛媛の教科書裁判を傍聴に行ったとき、赤間氏が被告席にいるではありませんか! 裁判の報告会後、山中さんの事務所に泊まり、翌日道後温泉に浸かってから飛行機に乗ると、ここでも赤間氏と一緒でした。声はかけませんでしたがね。

by lumokurago | 2011-11-20 08:36 | 沖縄
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