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民意滅びず

愛媛のNさんが送ってくれた南海日日新聞のコラム「海鳴り」より部分転載します。
10月26日に浜岡原発の運転差し止めを求めた訴訟の判決があったことから書き起こしています。(10月30日付)

******
(第1段落省略)

伊方裁判の判決の日を思い出す。1号炉の敗訴判決では「辛酸入佳境」と藤田弁護団長が書いた垂れ幕を裁判所前で支援者が掲げた。足尾銅山の公害訴訟を戦った田中正造の言葉である。文字通り、「今は苦しい時だが、最終的には良い時が来る」という意味をもつ言葉である。その言葉を信じてというより、当時はまだ司法の両親を信じて、1号炉は最高裁まで争ったが、敗訴した。2号炉の敗訴判決の時は「司法愚政に屈せど民意滅びず」と書いた垂れ幕が掲げられた。2号炉は控訴しなかった。すでに、原子力は国策としてどんな敗訴判決もありえないという司法に対する絶望感が大きく、長い裁判で原告たちに、裁判所への信頼を失わせていたのだ。

戦後の日本国憲法の下で教育された私たちは、学校で三権分立を学んで育った。立法・行政・司法がそれぞれ独立した組織として、国民を支え、民主主義の根幹をなす仕組みだと思ってきた。しかし、どんな理不尽な憲法違反の行為であれ、それが国策としていたなら、司法は決して憲法を重視しようとも、住民の命を守ろうとも思わない。靖国裁判も教科書裁判もしかりであった。住民の意見に耳を傾けようとした裁判官は、判決を下す前に他の地方に異動させられることも多々あった。

「大地震への安全は確保されている」という、裁判官の言葉は、現地で暮らす住民の切なる願いと恐怖がどこから発せられているのか、真摯に向き合う事を避けたにすぎない。その言に従うなら、伊方も大丈夫であると言う。防災訓練も避難訓練も必要ではないようだ。耐震性も、海底の活断層調査も、住民をあきらめさせるためのアリバイ作りでしかない。地震国日本に、原発が林立している危険を、一般の住民は、いったいどこへ訴えればいいのかと、暗たんたる思いだ。(淳)

by lumokurago | 2007-11-15 10:06 | その他裁判関係
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